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事件は現場で起きている [好きな本]

「事件は会議室で起きてるんじゃない.現場で起きているんだ!」
踊る大捜査線の映画での織田裕二さん扮する青島刑事の
とても有名なセリフです.

私たち医療スタッフの仲間も、踊る大捜査線が好きな人が多く
とりわけこの「事件は現場で起きてるんだ」というセリフは
いろいろな局面で、ほんとにスタッフが現場でつぶやいていたりします.

「踊る大捜査線」の脚本を書かれた君塚良一氏の著書です.


「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ (朝日新書)

「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ (朝日新書)

  • 作者: 君塚良一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: 新書



青島刑事を生んだ君塚さんですが
心に打つ言葉を絞り出して、沢山の人々を共感に引き込んだ脚本家が
どういう修業をしてきたのか、どのように腕を磨いてきたのか.

萩本欽一さん、明石家さんまさん、いかりや長介さんなど
多くの人との出会いと、彼らが話す珠玉の言葉たちが
君塚さんの中で蓄積され醸造されて、素晴らしい作品に結実したのです.

この本で沢山の言葉が紹介されていて、私たちにもとても役に立ちそうです.

「三つの運は同時に来ない」(萩本欽一さん)

「自虐を言える人は負けない」(明石家さんまさん)

「ありがとうとごめんなさい」(いかりや長介さん)

「いじめた人に感謝しなさい」(萩本欽一さん)

どれも含蓄のある言葉で、深く自分の中で理解するには
こちらも相応の人生経験や苦労をつんでいかないと受け止められないようです.

ご興味のある方はぜひ本書を手にとって見てください.

脚本家の君塚さんと同じように
医師を育てた数々の名言というものもあります.

先輩や同僚、そして家族や子供たち、さらには患者さんの
何気ない言葉に初心を思い出させてもらえる事があります.

医療技術と同じくらい、いやそれ以上に医療の現場では
言葉の力は本当に大きなものだと思います.

病気に直面して人生の危機に直面している人達と交わす言葉は
本当に大切にしていきたいものです.

言葉を愛情に力に出来れば本当に素晴らしいですね.

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1秒もムダに生きない [好きな本]

7月のプレゼンが目前に迫っていて、私だけでなく
カテ室スタッフのITさんとTAMAさんの二人のお尻にも火がついてます.

放射線科のTAMAさんにいたっては、プレゼンのため
ついにかねてよりの念願の新しいMacBook Pro15インチをゲットしました.
もう毎日プレゼンのことが頭から離れず心ここにあらずの状態です.

ずっと同じ事を続けて頑張っていると、煮詰まってしまって
ストレスもたまりますし、心身も疲れてしまい
かえって仕事の効率も落ちてしまいます.

私もやるべき仕事は沢山あるのですが、気がつけば気晴らしと称して
Facebook見ていたり、買ってきた本をぱらぱらとめくってみたりしてます.

最近は私の中でプチブームである、岩田 健太郎先生の新しい新書も
最近読み終えました.


1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

  • 作者: 岩田健太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/06/17
  • メディア: 新書



「なぜ、岩田先生は、超多忙でもテンパらないのですか??」
「"その時、もっともしたいこと"をできるようにしているからです」
というわけで岩田先生の時間への付き合い方とか考え方とかが語られます.

岩田先生も述べられているように、世にはびこるハウツー本とは違い
こうすればうまくいく魔法の方法はこの本には書かれていません.

そのかわりに「時間の使い方はこうありたい」
「本当の意味で時間を上手に使うための考え方」が紹介されています.

岩田先生はMacとiPhoneのユーザーでいらっしゃいます.
Macは常に持参されて空いた時間があれば仕事をされているとか.
ネットがつながればネットで出来る仕事をして、パソコンが使えなければ
持参した本を読んだり、iPhoneで本を読まれたりするそうです.

岩田先生のかばんの中には常に何冊もの本が入っているそうです.
もちろんiPhoneの中にもたくさんの電子書籍が入っていて
時間と状況によって「読みたいもの」を読んでいるそうです.

私も出張の際には、ほぼ同じスタイルで出かけているので
とても共感し勝手に親近感を抱いてしまいました.

私の場合はMacBook Air、iPhone、数冊の本に加えて
iPadも常に持参しているところがご愛嬌です.

岩田先生の場合は、例えばLancetやNEJMなどのポッドキャストを
iPhoneで2倍速で聞いておられるとか.さすがです.

私はこれまで通常速度ばかりでした.ためしに2倍速で聞いてみましたが
やっぱり慣れていないので辛かったです.

「スイッチが入ったら、睡眠も無理にとらない」
「ボトルネックをなくし、たくさんの仕事を並べておく」
「パソコンとは適度に付き合う」
「三日坊主はかまわない」
「5年先、10年先の目標を立てない」
「仕事をやったふりをしない」などなど興味深い内容がてんこ盛りです.

「なぜ時間を大切にしなければならないか」という考え方や哲学が
本当は大切なことで、時間の問題を通じて、この2011年の今
自分たちの価値観を考え直さないといけないと思います.

家族を犠牲にしてまで仕事をすることが正当化されるのか.

削り取った大切な時間、一秒一秒を
本当に大切な事に使うほうが良いのではないかと、岩田先生は語っています.

自分自身にとって今一番大切な事は何?
それぞれが仕事や目の前のことに流されずに、ちゃんと向き合って
考えるべきことです.

一秒一秒がその人の人生なんですね.

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「世界で一番やさしい 心筋梗塞」をおすすめします [好きな本]

会長のブログより教えていただいて、この本の存在を知りました.

 細いカテはいかがでしょう? Would you like" Slender Catheter" ?:   世界で一番やさしい 心筋梗塞

帝京大学医学部循環器センター長である一色高明先生のご著書です.

 
知ってなおす 世界で一番やさしい心筋梗塞 (知ってなおすシリーズ)

知ってなおす 世界で一番やさしい心筋梗塞 (知ってなおすシリーズ)

  • 作者: 一色 高明
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2011/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



患者さん向けの心筋梗塞に関する本は数あれど、この本は特別です.
なぜなら最初から最後までマンガで、難しいことをやさしく説明してあるからです.

難しいことを難しく言うのは簡単ですが、難しいことをかみ砕いて
一般の方々にも分かりやすく説明するのは本当に大変です.

この一色先生の本は、そんな難題を見事に解決して、本当に「スラスラ分かります」.

私も手塚治虫先生の「ブラックジャック」を愛読した世代でありますので
この本はとても楽しくあっという間にに読みえてしまいました.

分かりやすく患者さんの目線で、心筋梗塞の治療法から普段の生活の注意や
治療後の過ごし方までわかりやすくマンガで解説されています.

心筋梗塞が起こった場合には、一刻も早く病院を受診して
きちんとした診断と治療を受けていただく必要があります.

生死の分岐点は素早い対応と処置(ゴールデンタイム)がとても大切で
この本でもそうしたことが分かりやすく書かれています.

私も会長のお勧めにより、さっそくこの本を購入しすぐに読了しました.

あとは病棟スタッフやカテ室スタッフにも一読を勧めるつもりです.

そして実際に心筋梗塞の患者さんが入院された時にも
病棟生活の合間の副読本としてこの本を読んでいただくつもりです.

スタッフ教育、患者教育は、これからはマンガの時代かもしれません.

内科外来、循環器外来の待合室にもこの本を置いておけば
皆さんにもきっと役に立って喜んでもらえると思います.

皆さんにお勧めです.

病院図書として、うちの病院にも沢山この本を数冊購入の運びとなりました.

当院は、外国の患者さんもよく来院されるので
できれば英語や中国語、ポルトガル語など、翻訳本も出していただけると
本当に助かります.よろしくお願いします.

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脳のなかの幽霊 [好きな本]

中学、高校の頃は、医学や生物に関する書物を
わくわく、ドキドキしながら読んだものです.

医師になるとは、まだ全然考えてもいなかった頃
医学だけでなく宇宙の話も、科学の本がとても好きでした.

サイエンティフィックアメリカンの日本語版も
ちょっと難しい話題が多かったのですが、頑張って読んでました.

教科書の無味無乾燥な記述とは違い、アニメの冒険譚のように
楽しく面白く興味のもてるような書き方と語り口だったからでしょう.

医学部での勉強も最初のうちは、新しく学ぶ勉強で
わくわくドキドキでしたが、だんだんと実習や覚えることや
暗記、試験が多くなって、楽しさよりもつらい思い出だけです.

最近は時間がある時は出来るだけ本を読むようにしていますが
ついつい仕事に役に立つような本を選んだりして
なんだかちょっと余裕がない感じで申し訳ないです.

この連休はあまりこだわらずに、いろいろなものに挑戦してみようと
普段読めない本に目を通しています.


脳のなかの幽霊 (角川文庫)

脳のなかの幽霊 (角川文庫)

  • 作者: V・S・ラマチャンドラン
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 文庫



もともとは1999年に発刊された単行本の文庫化で
もう10年以上前の本になります.

神経科学、脳科学についての治験を幻視や幻肢などを手がかりにして
楽しくわかりやすく解説した名著です.

一見不可思議な現象を科学的な推論と科学的な方法で
メカニズムを考えていくという形で書かれています.

切断された手足がまだあると感じるスポーツ選手や 
自分の体の一部を他人のものだと主張する患者さん.

両者を本人と認めず偽者だと主張する青年などなど
著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに
脳の不思議な仕組みや働きについて考察されています.

10年たっても十分に興味深く読み進めます.

世にある教科書が、みんなこんな感じで書かれていたら
勉強がもっと好きになると思います.お勧めです.

こうした本に高校生までに出会えるかどうかが大切かもしれません.

自宅の本棚にこの本を置いておいて
いつか我が子たちが、この本に出会う日を楽しみに待っていたいです.

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のび太という生き方 [好きな本]

子供と一緒になってアニメを良く見ます.

たまの休みの映画も子供たちと一緒なので、もちろんアニメ映画です.

そんなアニメの中でもドラえもんは特別です.

随分息の長い作品で、大人にとっても親しみのある
ドラえもんやのび太君を、同じように子供たちが喜んでいるのをみると
なんとなくうれしくなっちゃいます.

知らないうちに我が家にも、ドラえもんのコミックが随分沢山増えました.
意外に大人でも、初心に帰るというか、けっこう楽しめます.


「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。

「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。

  • 作者: 横山 泰行
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: 単行本



書店に並んでいて、ちょっと気になっていたのですが
子供がこの本をなぜだか読みたがったために購入しました.

勉強も運動も出来ず、何をやってもへまばかりで、失敗ばかりで
ママや先生にしかられてばかりののび太君.

仕事の壁にぶち当たってなんとなく落ち込んだ気分の時には
そんなのび太くんの姿に、なぜだかほっとします.

ドラえもんがいない私は、また気持ちを切り替えて自分で頑張るしかないですが
のび太くんも、いつもドラえもんに頼ってばかりではないということが
この本を読むと改めて理解できます.

ドラえもんを生み出した藤子不二雄先生のメッセージがどんなものなのか.

頑張らなくても、無理しなくても、ダメでも、大丈夫.

どんなちっぽけな夢でも構わないから
自分の夢やあこがれを胸にして、自分らしく元気いっぱいい生きることが
大切なんだと、のび太君の生き方が教えてくれます.

勉強や運動が苦手でも、どんなにドジでノロマでも
友達や仲間の一員として一緒に過ごすことがとても大切なんですね.

「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ.
 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」

ドラえもんのいない現実世界でもがく私たちは、こんな時代だからこそ
そんなのび太君を見習いたいと思います.

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「ルポ 餓死現場で生きる」 [好きな本]

石井光太氏の渾身のルポタージュです.


ルポ 餓死現場で生きる (ちくま新書)

ルポ 餓死現場で生きる (ちくま新書)

  • 作者: 石井 光太
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2011/04/07
  • メディア: 単行本



 ー飢餓に瀕して、骨と皮だけになった栄養失調の子供たち.
  外国の貧困地域の象徴としてメディアに描かれる彼らも
  ただ死を待っているわけではなく、日々を生き延びている.

  お腹がふくれた状態でサッカーをしたり
  化粧をしたりしているのだ.

  ストリートチルドレンや子供兵だって恋愛をするし
  結婚をするし、子供を生む.

 「餓死現場」にも人間としての日常生活はある.

世界各地のスラムで彼らと寝食を共にした石井氏が
その体験をもとに、見過ごされてきた現実を克明に 
この書で綴られています.

「世界で飢餓に苦しむ十億人の人たちを
 どうしたら助けられるのか」

「学校に行けない子供たちのために
 何が出来るのか」

言葉で言うのは簡単なのですが、実際に
飢餓現場で必死に生きている子供たち、ストリートチルドレンなちの
実際の生活を何も知らないので、それ以上に
考えることが出来なかったのです.

この書を読むと、子供たちが実際に何を考え、何を感じ
どんな思いで生きているかを知ることが出来ます.
ある意味その内容は衝撃的でもあります.

餓死現場で生きる人たちは、当然のことながら
貧困や劣悪な環境で翻弄されているだけであって
彼らが私たちと同じ生身の人間であるということに気付かされます.

まずは難しい現実を少しずつ考えていき
子供たちの実際の姿に目を向けていくことが大切だと
教えていただきました.

今、世界で起きている大きな問題を皆で共有して
一緒に考え取り組んでいくことが、ひいては日本の未曾有の国難に
立ち向かっていく力を与えてくれると思います.

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心臓外科医の覚悟と医師という職業 [好きな本]

同業者の書かれる本は、どうしても余分な情報がある分
ちょっと変な読み方をしてしまって、純粋に読者として
楽しむことができないことがあります.

最近読み終えた「心臓外科医の覚悟」という本は
かなり面白かったです.


心臓外科医の覚悟  角川SSC新書  医師という職業を生きる (角川SSC新書)

心臓外科医の覚悟 角川SSC新書 医師という職業を生きる (角川SSC新書)

  • 作者: 山本 晋
  • 出版社/メーカー: 角川SSコミュニケーションズ
  • 発売日: 2011/01/08
  • メディア: 新書



川崎幸病院大動脈センターの山本 晋先生の書かれた本です.
大動脈外科を専門に仕事をされていらっしゃいます.
この10年間の手術数は2000例を超えられたとか.

心臓外科医としての修行時代の話から始まり
大動脈センターを造られる苦労から
表題にもある心臓外科医の覚悟について
ちょうどお酒の席で、先輩医師が新人医師に熱く語るような感じで
いろいろな蘊蓄が語られます.

それは私のような世代の専門外の医師にとっても
とても面白いお話でした.

アメリカ修業時代、世界的に有名な心臓外科医の
500例以上の手術に立ち合い、克明にノートに記録し続けたそうです.
この作業が大動脈瘤の手術の腕を磨くのに役に立ったそうです.

トップナイフ、マスターとよばれる医師は
こうした素晴らしい工夫と努力があるのですね.

民間病院である川崎幸病院に大動脈センターを創設する際の
苦労話も印象的でした.

私も今の病院で一から心カテ室を作らなければならず
ずいぶん苦労しましたが、この本には、大動脈センターを
どのように立ち上げていったが書かれています.参考になります.

やはりスタッフ一人一人がモチベーションをあげて
レベルを上げていくのが大切であり
さらにはトップの情熱が必要ということだと思います.

山本先生が勧めるプロとしての仕事術の要点はこんな感じです.

・手書きノートのすすめ
 真剣に見、手を動かしてノートをとれば、しっかりと頭に残る

・手術の最適化
 無駄を省き、作法を構築する

・技術は頭で学ぶ
 手術数では上達しない.何が目的なのかを理解する

・チームに甘えるな
 一人一人がプロフェッショナルたれ

・最先端の落とし穴に気をつけろ
 基本は人間、それを忘れない

専門は違いますが、ちょっと元気をもらいました.

医師だけでなくコメディカルスタッフの方々も
ぜひ目を通されると良いと思います.

うちのカテ室スタッフと病棟スタッフは必読の書ですよお!

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中国で最も有名な日本人 [好きな本]

最近、書店に出かけても読みたいと思う本がなかったのですが
この本にはちょっと興味を引かれました.

「中国で最も有名な日本人」である加藤 嘉一さんの本です.


中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)

中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)

  • 作者: 加藤 嘉一
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2011/03/20
  • メディア: 新書



日常生活では、中国の方々と親しく接する機会はなく
情報はメディアからだけという状況なので
中国については、勉強不足というのが正直なところです.

昨今のさまざまな問題のため、メディアでも書店でも
なんとなく扇情的なタイトルのものが目に付きます.

加藤 喜一さんは先日テレビ出演されていたのを見て
お話されているのを伺う機会があって
もっと知りたいと思っていました.

著者である加藤さんは26歳という年齢だそうです.

北京大学に留学されたあと、中国で仕事を続けられているそうです.
積極的に中国について、日中関係について情報発信をされています.

26歳の加藤さんが、自分の目で見て感じた等身大の中国の「今」について
中国社会の現実、中国の若者たちの状況や日本観、中国のネット状況など
詳しくこの書で教えてくれます.

「日本と中国、日本人と中国人、両国にとっても、アジアにとっても、
 世界にとっても、大切な関係だ.大切にしたい関係だ」

「いろいろな人、考え方があるのは百も承知の上で、ぼくは言いたい」

「好き嫌いを乗り越えて、お互い上手に付き合っていきましょう!」

「その先に、明るい未来があると、みんなで信じましょう!」

これが著者のメッセージです.

まずは相互理解のために勉強とコミュニケーションからです.

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炭坑のカナリア [好きな本]

新刊ではないのですが、今の状況で読むべき価値があると思います.


本気で言いたいことがある (新潮新書)

本気で言いたいことがある (新潮新書)

  • 作者: さだ まさし
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/04/15
  • メディア: 新書



さだまさしさんの本です.私の世代にぴったりとくる内容です.

大震災で日本が未曾有の危機に瀕している時に
子供たちや家族のために何をするべきかを考えるきっかけになります.

2006年に出された本ですが、たとえば「義」を取り戻そうとか
「惜しまない」から始めようという、さださんの言葉は
今の状況でも十分にこれからの指針になると思います.

個人的には、学生時代からさださんのファンです.
ロック華やかなりし頃で、さださんや中島みゆきさんの曲を聴くのは
軟弱だと言われていた時代でした.

もちろん私もコンサートにいったことがあります.社会人になってからですが.

さださんの曲の中にある芯の部分をこの本で知ることが出来ます.

読了後は、もっともっと親孝行をして、家人や子供たちにもきちんと接して
また仕事を頑張ろうと元気がもらえます.

 「僕は炭坑のカナリアでありたいと思っているんです」という
さださんの言葉が印象的です.

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「虐待児童お助け人 Dr.パンダが行く!」面白いですよ [好きな本]

「守護天使」を初めて読んだ時は、本当に衝撃的でした.
その後、映画化されて話題になったのは皆さんご存知の通りです.

「守護天使」の著者の上村 佑さんの新しい作品も
けっこう面白かったです.


虐待児童お助け人 Dr.パンダが行く! (宝島社文庫)

虐待児童お助け人 Dr.パンダが行く! (宝島社文庫)

  • 作者: 上村 佑
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/02/04
  • メディア: 文庫



表紙のイラストがなかなか秀逸です.

子ども専門の心理カウンセラーなのに目が恐すぎて
子どもに好かれない主人公(ネコだけにはなぜか好かれる).

オレオレ詐欺をやってみたけど頭が悪すぎて即逮捕された
おバカな若者(子どもだけにはなぜか好かれる).

世の中のシツケと称して無惨に繰りひろげられる幼児虐待.
法では裁けない犯罪に対して、ダメダメな二人が立ち向かいます.

「守護天使」と同様の衝撃と感動が得られること間違いなしです.

この作品も映画化されると、うれしいですね.
自分で勝手にキャスティング考えてしまいます(^.^)

話題になる前の良い作品を先に見つけることが
本読みの醍醐味だと思います.

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