SSブログ

だれの息子でもない [日記]


だれの息子でもない (講談社文庫)

だれの息子でもない (講談社文庫)

  • 作者: 神林 長平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/05/16
  • メディア: 文庫



久しぶりの神林 長平先生の作品です.その前に読んだ作品が
「絞首台の黙示録」だったので随分待ち遠しかったです.

舞台は近未来の日本、そこでは各家庭に一台、携帯型対空ミサイル
略称:オーデン改が配備されているという世界です.

消火器ではなく携帯型対空ミサイルです.緊急、有事の際に各個人が
使用するということなのですが、物語では外の世界との闘争や
敵国などは具体的に語れることはありません.

まるで自叙伝のように安曇平の静かでのどかな風景から
物語が始まります.

主人公は幼い頃に父を亡くし仕事をしながら、介護施設の母を
見舞う青年です.彼の仕事は市役所での電算課電子文書係.
故人となった市民の、ネット内の化身人格(アバター)を消去する仕事です.

一見平和な生活は、彼の前に突然現れた死んだはずの父親の亜パターが
現れたことにより一変していきます.最後まで神林節健在です.

相変わらず刺激に満ちた作品です.早くまた次を読みたい.

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。