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循環器疾患リスクチェック [日記]

「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」という特集が
最近発売されたとある週刊誌に掲載されました.

地方の民間病院でさえ、この記事のことを不安に思って
質問される方が何人もいらっしゃいました.

人口の多い(つまりは患者さんも多い)都市部の病院では
さぞかし混乱が起こっていることでしょう.

どんな薬にもなにかしらの副作用は起きる可能性があるので
治療効果とのバランスを考えながら処方されています.

あらゆる医学的治療が治療効果と治療に伴う合併症との
戦いであり、いかに副作用や合併症を少なくするか
多くの現場の医療関係者が日々努力しています.

つまりはリスク評価とリスクマネージメントであって
治療効果とリスクを正しく評価するためには
より多くの確かな情報が必要だと思われます.

限られた情報と条件では判断も難しくなります.

高血圧も脂質異常も心房細動も心血管イベントのリスクであり
これをいかに治療していくかが受け持ち医師の腕の見せ所です.

 循環器疾患リスクチェック
 
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多目的コホート研究(JPHC Study)の調査結果にもとづいた
心筋梗塞、脳梗塞の発症リスクチェック」がアップされています.

現在40〜69歳で、今まで心筋梗塞・脳卒中を発症したことがない方が
今後10年間に 心筋梗塞、脳梗塞を発症する確率を計算してくれます.

自分自身のリスク評価、さらには大切な家族のリスク評価
そして外来で患者さんとのお話のなかで、リスクを理解して
いただくために素晴らしいツールだと思います.

当たり前のことですが、何を信頼するかであって
医師と患者さんとの信頼関係が治療の基本です.

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