がん哲学外来へようこそ [日記]
- 作者: 樋野 興夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/02/16
- メディア: 新書
がん哲学外来の樋野興夫先生の新しい著作です．
この本では、先生と相談者の方々の会話が再現されています．
樋野先生が、がん哲学外来で行っている「言葉の処方箋」の一端を
そして相談者の方々の様々な思いをより具体的に知ることが出来ます．
「心配するのは一日一時間でいい」
一口にガンといっても、患者さんたちが抱える悩みは
それぞれに異なっており、本人だけでなく、家族も一緒に
がんじがらめになっていることも多いのです．
樋野先生は、相談者にじっくりと時間をとって
「何が治療を邪魔しているのか」を探っているのです．
「医療の「すき間」に、誰か一人がいればいい」
「何を望むか」ではなく「何を残すか」が大事．
がん患者さんだけでなく、医療現場で働く全てのスタッフに
医療の原点となる大切な考え方を教えてくれる本だと思います．
そして自分自身のいきる目的も考えさせてくれます．
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