SSブログ

黄泉坂案内人 [日記]

もうあれから何年もの年月が流れましたが、今でも
忘れられない人たちがいます.

心臓カテーテルを手取り足取り教えていただいたK先生
そして今の職場でカテ室をゼロから立ち上がるお手伝いをしてくれた
Sさん.さらにはぺえぺえの研修医を一人前の医師にまで
育ててくれた私が見取った患者さんたちのことを.

今でも時折、K先生とSさんは、私の夢の中に出てきます.

私は日々の仕事に追われてどんどん年輪を重ねていくのに
夢の中のお二人は、いつまでもあの頃のまま若々しい元気な姿です.

辛いことや悲しいことも沢山あるこの現し世の世界ですが
私より先に旅立っていった人たちに恥ずかしくないように
顔向けの出来ないことのないようにと、そんな思いで頑張ってます.


黄泉坂案内人 (角川文庫)

黄泉坂案内人 (角川文庫)

  • 作者: 仁木 英之
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/07/25
  • メディア: 文庫



私の大好きな「僕僕先生」シリーズの仁木 英之 先生の作品です.

ータクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日村」という村に迷い込む.
 そこは、河童や天狗などの妖たちが闊歩する不思議な村だった.
 村で出会った少女・彩葉は、ここは現世とあの世との狭間に
 漂っている場所だという.ー

残された人以上に旅立つ人も、突然の事に戸惑い、そして
残された人や家族への思いに満ちていることでしょう、

先日亡くなられたロビン・ウイリアムス の作品に「奇蹟の輝き」
があります.医師のクリス(ロビン・ウィリアムス扮する主人公が
悲しみのあまり自殺して地獄に墜ちてしまった妻を助けるために
地獄へと向かうというファンタスティック・ラブストーリーでした.

自分の大切な人を思う気持ちは世の東西を問わず共通なのでしょう.

仁木先生の「黄泉坂案内人」でも、我が子を思う親の気持ちが
キーワードになっています.様々なエピソードもまた心打つものです.

「幻想郵便局」、「幻想映画館」などの作品の著者である
堀川アサコ氏が、文庫判の解説を書かれています.

仁木先生と堀川先生のお二人の繋がりのエピソードも
お二人のファンである私にはとても興味深かったです.

医療関係者にこそ読んでいただきたい珠玉のファンタジーです.

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Trans4motor栄養ケアパッド ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。