SSブログ

凸凹デイズ [日記]

それはまだ私の上司が健在の頃のお話しです.まだ私も若かった.
ご多分にもれず、仕事はハードで、少人数でなんとかやりくりの日々.

病院の中で内科医3人というところまで状況はどんどん悪化し
外来に病棟に検査に当直に、気が遠くなるような激務が1年続きました.
自分のこととは思えないほど良く働いたものです.

いつ倒れてもおかしくない状況でした.

そんな昔、苦しい時間を共有した私と同僚の内科医は、今も一緒に働いています.
凸凹コンビの若い二人をなだめすかし激励し、私たちの先頭を走ってくれた
かの我上司は、今は天上に旅立ってしまいました.

お世話になったわが上司に、もう一度会えるのであれば、どんな激務でも
なんでもこなしてやるのにと思います.


凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)

凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)

  • 作者: 山本 幸久
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫



弱小デザイン事務所「凹組」がこの小説の舞台となります.

新米デザイナー凪海と、二人の30代(ちょっとぽっちゃり系)デザイナー.

たった3人でチラシや雑誌のレイアウトなど、いろいろな仕事をこなす毎日.

締め切りに追われ、彼氏に逃げられ、雨でびしょぬれになり、仕事に追われ
それでも自分の仕事のプライドを失わない彼らの姿にページが進みます.

デザイン事務所立ち上げの頃の先輩たちのほろ苦い経験も読ませてくれます.
一人一人が個性を生かして仕事を頑張って、なおかつチームとして
光り輝くという感じでしょうか.

最近ちょっと気持ちが疲れているせいか、こうしたお仕事頑張れ小説
何冊か続けて読んでます.本を読んでいる間だけは嫌なこと忘れられます.

大変な状況にある方々、仕事にストレスを感じている方々
色々あると思いますが、ちょっと一時の読書で気が紛れます.

どんな形であろうと、仕事を通じて社会に関わり、ささやかでも
役に立っているはずなので、頑張りたいと思います.

私たちも若い頃は、この小説の登場人物みたいに輝いていたんです.

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。