CCS Antiplatelet GuidelinesーCCS抗血小板薬ガイドライン

循環器科のルーチンワークにおいて抗血小板薬は
中心的な役割を果たす、大事な大事なお薬です．

ワーファリンやプラザキサ、イグザレルトなどの抗凝固療法とともに
抗血小板薬をいかにうまく使えるかどうかが、循環器医師としての
腕の見せ所でもあります．

具体的には、急性心筋梗塞や狭心症などのカテーテル治療後の
薬剤治療をどうしていくか．

抗血小板薬を内服されている患者さんが胃カメラや大腸内視鏡を
受けられる時にどうしたら良いか．

抗血小板薬を内服されている患者さんが外科的手術を
受けられる場合には、お薬の調整をどうしたら良いか．

このようなシチュエーションにおいて狭心症再発や血栓のリスクと
出血性合併症のリスクのバランスを考慮して
適切な内服治療を行っていくのが、やはり循環器医の仕事です．
　
　CCS Antiplatelet Guidelines



Canadian Cardiovascular Society（CCS）カナダ心血管学会が
作成した抗血小板療法のguidelineがiPhone/iPadアプリになりました．

ガイドラインのアウトラインがドキュメントとして収録されている他
ガイドラインを解説したビデオクリップが収録されています．
英語ですが無料アプリです．



・PCI治療後、急性冠症候群の退院後の抗血小板療法
・脳血管疾患の2次予防について
・心血管イベントの一次予防
・周術期における抗血小板薬のマネージメント
・ワーファリンを含む抗凝固療法を服用中の患者さんの管理

こうした内容がビデオで解説されています．
テキストとなったガイドラインを眺めるだけでなく
ビデオによるガイドライン解説を視聴することで
より理解が深まると思います．



日本でも循環器学会により循環器診療におけるガイドラインが
作成されてインターネットで見る事が出来ます．

このアプリのようにガイドラインをビデオ解説が付属した
日本語のアプリが出来れば本当に素晴らしいと思います．

まずはメジャーな学会などでの講演やレビューの内容が
アプリやポッドキャストとなって配信されることを願います．