Fight AF ー心房細動と戦う！

最近は外来でも、心房細動の患者さんが増えてきています．

ほとんど自覚症状のない方から、脳梗塞などの症状で入院されて
始めて心房細動を指摘される方まで、いろいろな状況があります．

こんな時に有名人の方の名前を出すと、「ああっ」とだいたい
なんとなくわかってもらえます．
最近の記事に書いたオシム元監督のお名前は、外来診療でも
よく使わせていただいています．

心房細動について言葉で説明するよりも、わかりやすい小冊子や
アニメーション、ビデオのほうが、年配の患者さんにも好評です．

iPhone、iPadアプリでも心房細動に関するものがありますが
基本的に日本語のものが少なく英語のものが多いです．

　Fight AF



心房細動の患者さん向けに作られた、心房細動説明アプリです．英語です．
アニメーションや図表がわかりやすく、英語がぴんとこなくても
眺めているだけで、なんとなく雰囲気はわかってもらえると思います．
図
心房細動の年齢分布の図もこんな感じで、高齢者の多いのがわかります．



心房細動によって心房内に血栓が出来る様子も
分かりやすいアニメーションで説明されています．



心房内に出来た血栓の一部が血流に乗って、脳血管に達して
最悪のシナリオでは脳梗塞を来たしてしまうこともアニメで解説されます．



最近の心房細動のカテーテルアブレーションに関しても
専用電極やアブレーションの様子がアニメになっています．

外来でアブレーションの説明をする際に、ちょっと役に立ちそうです．

英語ですが、これで無料アプリなので、心房細動にかかわる
スタッフの皆さんはちょっと参考にされてみてはいかがでしょうか．

開発されたのはDr. Antonio Raviele　先生です．
日本語のアプリ開発には、やっぱり現場の循環器ドクターが
頑張らないといけないみたいです．