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循環器アプリ探検隊 活動報告ー人工血管と心臓弁アプリ [iPad]

最近は、当院を訪問されるメーカーさんやMRの方々が
iPadを持参されることが、たまにあります.

時にiPad談義に花が咲いたりして、アップル信者としては、うれしい限りです.

個人でiPadを購入するのと違って、企業単位でiPadを導入された場合には
やっぱりいろいろと制約があるようです.

個人メールは使ってはいけないとか、必要のないアプリはダメとか
そんな感じです.

せっかっく3G完備でも、64Gモデルであっても、一般的なプレゼン資料が
入っているだけという、なんだか贅沢なもったいない話になります.

iPad2で盛り上がっている現在、iPadを中心としたタブレットマシンは
スマートフォンと同様に深く日常生活に市民権を得てきたと思います.

Macを購入しても、使わなければその真価を発揮できません.
iPadも一緒です.

せっかくメーカー、企業単位でiPadを導入される場合には
そこでしか出来ない使いこなしを、ぜひ期待したいと思います.

「踊る大捜査線」のように、現場の裁量にまかせて
「一番良いと思うことをやれ、責任は俺がとる!」とういう
iPadの使いこなしが最高だと思います.
そんなメーカーさんなら、これからもずっと長くお付き合いをお願いしたいです.

さてさて勝手にシリーズ化している「循環器外来で役立つアプリ」です.

今回、見つけたアプリはこちらです.

 1)IAortic Stent Graft for iPhone, iPod touch and iPad on the iTunes App Store

graft.gif

英語バージョンですが、基本無料となっています.

最近は大動脈瘤の治療も、外科的治療だけでなくステントグラフトと呼ばれる
より非浸襲的な治療が行われるようになってきています.

そうした大動脈治療用のステントグラフトの一覧が見られます.
写真だけでなく、実際の臨床データも掲載されており、なかなか役立ちそうです.

 2)iAortic Valve for iPhone, iPod touch and iPad on the iTunes App Store

valves.gif

こちらも英語バージョンですが基本無料です.

その名の通り大動脈弁治療に関するデバイスのカタログアプリです.
実臨床で使用されるさまざまな人工弁の臨床データからスペックが掲載されてます.

心臓外科で手術を受けられた後の患者さんを外来で診察する際に
手術で使用された人工弁の細かいデータをチェックする時に役に立つと思います.

最近はやりの経皮的大動脈弁治療(TAVI)に使用されるデバイスも
掲載されているので、実にアップデートな感じです.

こうした循環器の実臨床に役立つ実戦的なアプリは
有料でもたぶん購入すると思います.

実際の医学書籍を電子書籍化したアプリは数多くありますが、
結局は書籍の延長であって、検索が出来るメリットも
私はそんなに感じていません.

値段も医学電子書籍のほうが高く設定されているわけで、そうであれば
動画ファイルとかiPad ならではのコンテンツをパッケージすべきだと感じます.

MacとiPadを仕事で使っている循環器科医師のリクエストとしては
あと「カテーテル治療のデバイス一覧アプリ」とか
ペースメーカー関連アプリなどをお願いしたいと思います.

カテ画像、超音波画像などなど医療画像は、やっぱり動画が基本です.
iPadの性能を十分に引き出すためにも、デバイスをきちんと使い切るためにも
メーカーさんオリジナルのアプリの作成を期待しています.

いろいろと難しい大人の事情があることは十分に理解していますが
忙しい循環器科医師の現場をぜひ助けてほしいと思います.

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