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本当にあった医学論文 [日記]

私がカテーテルの研修を始めた遥か昔の話なんですが
「一度使ったカテーテルは、何回再使用が可能か?」という
驚くような内容の論文を目にした事があります.

事実は小説より奇なりといいますが、長らく医療現場で
仕事をしていると、びっくりするような体験もします.

飲み会の折りには、経験豊かな先輩医師からこうした話を
聞かされたりして、教科書と現場の違いを実感したものです.


本当にあった医学論文

本当にあった医学論文

  • 作者: 倉原 優
  • 出版社/メーカー: 中外医学社
  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



blog「呼吸器内科医」の倉原先生が、世界の「ありえない論文」を
まとめて一冊の本にしてくれました.

「70年間心臓に残っていた弾丸」「体温13.7℃から生還した女性」
「床に落ちた食べ物は安全か?」「指の関節を鳴らしすぎると関節炎になる?」
「直腸マッサージでしゃっくりが止まる! ?」などなど
おそらくは普段の医学部の授業ではおそわらないありえない話がてんこ盛りです.

なによりも一番驚くのは、こうしたちょっと斜めの問題について
真面目に研究して論文として発表している先生がいるということで
本当に世界は広いと思います.

著者が書かれているように、医学書ではなく読み物として面白かったです.

ただ残念なのは本の価格が医学書なみの値段なので
せめて単行本なみの価格にしていただくか、新書版を希望いたします.

「失敗は成功の母」といいます.地元にある各務原航空博物館にいくと
飛行機が実用化するまでの先人の努力の数々をビデオで見る事が出来ます.

「鳥人間」になりたかった人たちが数々の失敗をものともしない
その姿は、笑いとペーソスにあふれて必見です.

「ありえない」と思うところに、もしかしたら成功の鍵が
隠れているかもしれません.

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