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ブラック企業経営者の本音 [日記]

研修医の頃の生活を振り返ってみると、3日に一回の当直
当直明けの翌日も夜遅くまで仕事が続き、救急は全て呼ばれ
夜間の緊急手術の手伝いにも呼ばれて、眠る暇もありませんでした.

そしてたまの平和な夜には、先輩たちからの飲み会の誘いで
もちろん当然断ることは出来ませんでした(笑)

「研修を頑張って、なんとか一人前の医者になる」という
分かりやすい目標があったから、ハードな毎日も頑張れたと思います.
それにまだ私も若かったので、数日の徹夜でも元気でいられました.

目標もゴールもなく、将来の展望もなく、ただ歯車のように
使い出が良い人として、働き続けるのは、しんどいと思います.

世間で言われるところの「ブラック」です.


ブラック企業経営者の本音 (扶桑社新書)

ブラック企業経営者の本音 (扶桑社新書)

  • 作者: 秋山 謙一郎
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2014/03/01
  • メディア: 新書



ーなぜ、長時間拘束できるのか?
 なぜ、残業代を払わなくて済むのか?
 なぜ、社員を使い捨てにできるのか?ー

故の本では、ブラック企業と呼ばれる企業の経営者サイドの視点から
その企業経営の手法や考え方、ブラック企業の本質について書かれています.

本書で言うところの社畜、使い出が良くて、何も考えずに上に従う
社員を作るため、経営者が意図的に行っているブラックな
社員管理のノウハウが明らかとなります.

「育ちが良くて、真面目な人ほど、その責任感を逆手にとって
 社畜にしやすい」など、ブラック企業経営者の本音がわかります.

はからずもブラックな職場で働かざるを得ない状況で
自分を見失わないために、こうした社畜化への洗脳手法は知るべきです.

長引く不況、産業構造の変化から、優良企業といえども
ブラック企業的手法をとらざるをえない状況があるかもしれません.

ブラック企業から使い捨て人材として捨てられる前に
逆に自分が、ブラック企業を使い捨てる心構えが必要だと書かれています.

医療業界も、一部では3Kと呼ばれるほど、しんどくてハードですが
医療の仕事は、頑張るだけの価値があると思います.

地方の病院のブラック化を阻止するために、本書は参考になるでしょう.

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