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岐阜大学 西垣教授 講演会 in 可児 [学会、研究会、研修]

2014年5月28日(水曜日)の夜は地元可児で開催された
NOAC講演会に参加してきました.

会場となったのは東濃信用金庫可児支店のふれあいホールです.
実は初めてこの会場を使わせていただいたのですが
とてもキレイで現代的な施設で、NOACの勉強には持ってこいの環境です.

今回の講演会は、岐阜大学大学院医学系研究科循環病態学・呼吸病態学
第二内科臨床教授 西垣 和彦先生を可児にお招きいたしました.

教授.gif

「ここまで来た新規抗凝固薬(NOAC)の安全性と効果」のタイトルで
NOACのノウハウを分かりやすく御講演頂きました.
僭越ながら私は座長のお仕事をさせていただきました.

エリキュース、プラザキサ、イグザレルトと現在3種類の新規抗凝固薬が
臨床現場で使用可能となり、長期投与も出来るようになりました.

このような状況にあって、心房細動による脳梗塞予防のための
適切な抗凝固療法、適切なNOACの使用方法の知識を整理することは
地域の患者さんへの治療の還元を通じて、大きな恩恵となります.

ワルファリンを適切な治療域にきちんと投与してコントロールすることは
患者さんの個人差や体調、食事や内服の影響も大きく、循環器専門医といえども
熟練と熱意ときめ細やかな高度な技術を必要とします.

さらにはワルファリンで一番問題になるのは、出血の合併症であり
ワルファリンの問題を解決し、安全性と効果を向上させたものが
新規抗凝固薬(NOAC)であるわけです.

人工弁やフィルターなどの人工物が体内に留置されている場合はワルファリン
それ以外は、基本的に心房細動にはNOAC投与を考える.

CHADS2スコアを計算し、2点以上は適切なNOAC投与
1〜2点はさらにCHADS2-VAScを計算しNOAC投与という流れです.

基本65歳以上の心房細動はNOAC投与を考えていくという感じでしょうか.

日本人は小柄なおじいちゃん、おばあちゃんも多いためeGFRではなく
体重を加味したCcr(クレアチニンクリアランス)をマーカーとする.

Ccrが30以下では、抗凝固療法、NOAC投与は控えたほうがよく
そこは担当医師の慎重な現場の判断ということになります.

ワルファリンの呪縛から開放されて、NOACを使うことで
抗凝固療法が必要な患者さんに、適切な治療が行われることにより
心房細動による脳梗塞予防がきちんと地域で広がっていくに違いありません.

西垣先生の情熱的でパワフルな講演を拝聴することが出来て得した気分です.
やっぱりライブも講演会も座学ではなく、生演奏、生講演が一番です.

今後も可児で定期的にこのような学術講演会を開催していく予定です.

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