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失敗力 [日記]


世界のエリートの「失敗力」 (PHPビジネス新書)

世界のエリートの「失敗力」 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 佐藤 智恵
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/01/18
  • メディア: 新書



沢山の人の成功体験を聞いたとしても、いざ自分が当事者となって
物事を行おうという時には、なかなかうまくいかないことが多いです.

とりわけ新しい事の場合には、上手に行うためにも、こうしたらだめだという
失敗談や挫折の話のほうが、共感できて自分の明日からの行動を変えられます.

失敗学がとても重要であるゆえんです.この本は、直接医学の世界とは
関係がない一般企業のエリートたちの話ですが、成功譚ではなく、自らの
失敗の数々を冷静に振り返るという、そんなエピソードが書かれています.

失敗を許さない減点主義ではなく、失敗から何を学ぶかが強調されています.

リーダーの失敗の原因は外的要因ではなく、リーダー自身の内面にある、つまり
「人から学ぼうとしない」、「誰も相談する人がおらず孤独になる」などです.

「挑戦してうまくいかなった時の後悔は、時が経てば薄れていく. 
 一生消えることがないのは、挑戦しなかったことへの後悔だ」という言葉も
紹介されています.そういえば私が研修医の頃に上司から教わったのも
「やらないで後悔するくらいなら、出来ることを一生懸命にやろう」でした.

この本で失敗談を披露する方々が一応に、周りの人たちへのリスペクトを
強調されていることが、非常に興味深いところでした.

おりしも最後の章では「私、失敗しないので」の名セリフの医療ドラマの話題や
「リーガルハイ」、ゴルゴ13の話題もふれられています.

人である以上、ヒューマンエラーからはどうしても逃れられない部分があります.
エラーがあることを前提として、失敗を少なくするように、そして小さなエラーが
大きなエラーに繋がらないようなシステムを考えることは、医療の世界でも大事です.

失敗を少なくするためにこそ、失敗を共有し失敗を学ぶ必要があります.
医療の分野でも先人たちの努力の成果は、学会や研究会などで情報共有されて
現場の私たちもそこから多くを学んでいます.

そして現場でのエラーを少なくするためには、リーダー自身が失敗を
否定するのではなく、そこから学び取り、次の失敗を予防する方法を考え
それをチームとして共有するとうことが大事です.

そんな話がこの本には書かれていて、さっそく自分でも反省しつつ実践です.

余談ですが、日本企業の話も沢山書かれています.
最近暗い話が多いので、これから日本企業がさらに輝きをますことを願ってます.

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