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責めず、比べず、思い出さず  [日記]

故 遠藤周作先生がエッセイの中で眠れぬ夜の話を書かれていました.

「昔の自分のばかな失敗を思い出して夜中に大声で叫びたくなる」

「一日が終わり、夜、布団に入って寝る時、天井を見ながら
 その日にあった恥ずかしい出来ごとを思い出して
 『あああああぁぁぁぁぁぁ~っ!!!』と声を上げたことがない人間は
 ものの役に立たない」

恥ずかしながら、このような体験は私にとっては日常茶飯事で
夜とはいわず日中にいたっても、所構わず、時間を問わず
バカな失敗や失言、やっちまったこと、汚れてしまった哀しみ等々
いろいろな重い思いに押しつぶされてしまいそうです.

 
責めず、比べず、思い出さず―禅と大脳生理学に学ぶ知恵

責めず、比べず、思い出さず―禅と大脳生理学に学ぶ知恵

  • 作者: 高田 明和
  • 出版社/メーカー: コスモトゥーワン
  • 発売日: 2011/09/12
  • メディア: 単行本



著者の高田明和先生は、慶應義塾大学医学部卒業の医学博士という方です.

米国ロズエル・パーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授そして
浜松医科大学教授を経て、同大学名誉教授です.

生理学、血液学、脳科学を御専門とされ近年は、心と体の健康について
啓蒙活動を積極的に行われているそうで、この本もその一環です.

医学博士の書いた禅の本が面白くないわけがありません.

なんとなく分かりにくく難しい禅の世界も大脳生理学をベースに
禅の世界のエッセンスが解説されて晴れ晴れと理解出来ます.

「心のもち方」「言葉」「呼吸」「坐禅」「写経、読経」など
禅の世界を日常生活で実践することは、肩ひじはらずともすぐに出来る事で
この苦しみに満ちている世界、人生において、心が楽になり、自分らしい
生き方をするための力が出てくる実用書でもあります.

スティーブ・ジョブズが禅の世界に興味を持っていたことは有名な話しです.

この国に生まれた私たちが、まさに自分たちの中にある
こうした知恵をもう一度身に付ける事で、ネガティブな空気を
昔のようにポジティブで光にあふれていた感じを取り戻せるかもしれません.

・責めず、比べず、思い出さず
・困った事は起こらない
・すべてはよくなる
・イヤな過去は思い出さない、考えない
・陰徳は耳鳴りのごとし

言葉だけを字面でたどるだけでは、この言葉の持つ力を実感出来ません.

「自分のばかな失敗を思い出して夜中に大声で叫びたくなる」時に
すかさずこの本をひも解き、老師の教え通りに気持を切り替えて
ポジティブシンキングとなれば、苦労も困難もなんとか乗り切れそうです.

自慢じゃないですが、受験勉強の暗記は苦手ですが
忘れる技術に関しては、めちゃめちゃ自信があります.

次は負けないように反省はしっかりしつつも、イヤな事は忘れて
楽しい事だけを覚えて、皆様とこれからもお付き合いを願うものです.

あっ、もちろん「ごめんなさい」という魔法の言葉も忘れないようにします.

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