Epic登場ーThat was epic.

この春に行われたJETでも、4月に開催されたSCJ総会 in 神戸でも
EVTライブで使用され紹介されていた新しいステントEpicが
やっと当院でも使えるようになりました．



Epicはボストン・サイエンティフィックの新しい末梢血管用ステントです．

ちなみに「epic」は叙事詩を意味する名詞だそうです．
実際に使われる時の意味は「素晴らしい」や「最高」に近い言葉だそうです．

That was epic.

ニチノール性の自己拡張型ステントでありステントデザインは
拡張力や柔軟性向上に工夫が凝らされており、ステントの両端も
ノンフレアエンドとしてステントエッジがクローズドセルとなっています．



実際触ってみた感じは、柔軟かつRadial forceも問題なさそうでした．
その昔、最初に登場した初代Wallstentのことを思うと革新的な進歩です．

本当に最近のステントテクノロジーはすごいことになってます．



ステントデリバリーに関しても、最近のトレンドであるサムホイール機構を
採用しており非常に使いやすくなっていると思います．

末梢動脈治療（EVT）においても冠動脈治療と同様に
細径化（スレンダー）が進んでおり、Epicも今後の活躍を期待してます．

このステントの植え込み適応としては総腸骨動脈領域の病変となります．
病変に応じ、幾つかのステントを組み合わせて治療するというスタイルです．

これでまた一つ、うちのカテ室のEVTに新しい武器が加わりました．

この領域の治療の進歩に置いていかれないように、しっかりと
アップデートを続けていきたいと思います．