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龍馬脳のススメ [iPad]

歴史上の好きな偉人として、坂本龍馬の名前が挙がる事は多いです.
かく言う私も司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読破して以来の坂本龍馬ファンです.

さまざまなメディアで坂本龍馬は、繰り返し繰り返し登場していますし
日本人は本当に坂本龍馬のことが好きなんですね.

 人生が驚くほど変わる 龍馬脳のススメ
 
龍馬脳.gif

脳科学者の茂木健一郎氏による茂木流「坂本龍馬」論です.

「竜馬がゆく」が司馬流の坂本竜馬論であったように、坂本竜馬という歴史的希有な存在を
茂木健一郎が脳科学的に分析していくという内容です.

もちろんそこは脳科学者ということで、坂本龍馬の歴史的な分析ではなく
行動原理を脳科学的に読み解くという話になっています.

たとえば、坂本龍馬の脱藩については、その当時の脱藩の大きなリスクを考えれば
すごいことであったと茂木氏は論じています.

現代においても龍馬の脱藩にならって、リスクを取ることにより、つまりは
小さな自分の殻を飛び出して、肩書きや身分に執着しない世界に飛び込む事により
本当の自分の人生の成長や、ひとり高度成長を遂げることが出来るとあります.

とはいうものの、すぐに職場を退職するわけにもいかず
地域社会や家族のしがらみもあり、突然全てを投げ出すわけにはいきません.

そんな多くの普通の人たちのための智慧として茂木氏が特には
「プチ脱藩のススメ」です.つまりは「8割2割の法則」として
生活のうちの2割の、仕事以外の自分の将来のために使うという方法です.

茂木氏の方法を全て実行に移すのは、なかなか大変そうですが
少なくとも気持ちの切り替えや、物事を違う視点から眺めるというのは大事だと思います.

脳科学者である茂木氏の分析として興味深かったのは
坂本龍馬には「おねえ力」が備わっていたという話です.
別に今はやりの「おねえ」ではなく、龍馬は女性脳的発想をも同時に備え
実に柔軟な考え方と判断力でもって、大変な時代を乗り切ったという分析です.

現代に生きる私たちへの教訓としては、男は女脳に、女は男脳に学び
それぞれの長所を生かす事で、発想と行動の自由が手に入るかもしれないということです.

通所の坂本龍馬伝のような内容を期待して本書を手に取られたならば
ちょっと物足りない感じがすると思いますが、茂木健一郎氏の脳科学の本として読むには
とても興味深い本です.iTunesだと、いまは85円ととても格安です.

これからもいろいろな坂本龍馬論が出てくることを期待してます.

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