トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所 [日記]
ここ最近、学会や研究会で名古屋駅方面に良く出かけていました.
自宅近くから名古屋駅行きの高速バスが運行しており、およそ
1時間20分ほどの乗車時間で名古屋に出かけられるので本当にラクチンです.
ゆっくりと昼寝をするのもよし、読書をするのも良し.
頻回の乗り換えもないので、最近ちょっとお気に入りのバスの時間です.
先週の金曜日、土曜日と2日連続で名古屋での研究会が続いたため
高速バスで名古屋2往復、合計4時間あまりの自由時間でありました.
今回のバスのお供は、こちらの本でした.
太平洋戦争にまつわる歴史ノンフィクションです.
私は見逃してしまったのですが、NHKスペシャルでも放送されたそうです.
当時のアメリカが、戦争遂行に際して、日本に関する
徹底した情報の収集と分析を行なっていたことが紹介されています.
当時のアメリカにとって理解しがたい存在であった日本を丸裸にするため
捕虜=「情報」というコンセプトのもとに、凄まじい執念とエネルギーと人員
国家予算を費やして、極秘に捕虜尋問センターを準備しました.
その暗号名は「トレイシー」と呼ばれ、その存在も長らく秘密にされてきました.
日本人の国民性、心理、戦術、思想、文化、都市の詳細
兵器工場の詳細、暗号の詳細、機密情報などなど、「トレイシー」機関が
太平洋戦争中に、捕虜となった日本人から情報収集を行なっていたのです.
まさしく戦争とは情報戦であるということを歴史が教えてくれます.
「当時の日本では、陸軍と海軍、および政府との組織の不統一によって
重要問題が共有されることがほとんどなかった」
「当時の日本の情報軽視の体質は、国民に謝った情報を流しても恬として
恥じることがなかった大本営発表の例が象徴的である.
その結果、太平洋戦争中の全体をとおして情報不足から生まれる
『戦略』の失敗を『戦術』で補うのは至難の業となった」
(以上、本文より引用しました)
危惧すべきは、この書で描かれている当時の日本の状況が
単なる歴史の一ページの話ではないのではないかということです.
昨今の日本国内でのさまざまな出来事にかかわる情報公開について
本当に過去の歴史の教訓が活かされているのでしょうか.心配です.
現状打破、閉塞感を打ち破る為にも情報は本当に重要だと思います.
すべからく自分たちの仕事においても、です.
単なる歴史ノンフィクションとしてではなく
いろいろな読み方が出来る本だと思います.
「戦略」と「戦術」については、また改めて考察したいと思います.
自宅近くから名古屋駅行きの高速バスが運行しており、およそ
1時間20分ほどの乗車時間で名古屋に出かけられるので本当にラクチンです.
ゆっくりと昼寝をするのもよし、読書をするのも良し.
頻回の乗り換えもないので、最近ちょっとお気に入りのバスの時間です.
先週の金曜日、土曜日と2日連続で名古屋での研究会が続いたため
高速バスで名古屋2往復、合計4時間あまりの自由時間でありました.
今回のバスのお供は、こちらの本でした.
太平洋戦争にまつわる歴史ノンフィクションです.
私は見逃してしまったのですが、NHKスペシャルでも放送されたそうです.
当時のアメリカが、戦争遂行に際して、日本に関する
徹底した情報の収集と分析を行なっていたことが紹介されています.
当時のアメリカにとって理解しがたい存在であった日本を丸裸にするため
捕虜=「情報」というコンセプトのもとに、凄まじい執念とエネルギーと人員
国家予算を費やして、極秘に捕虜尋問センターを準備しました.
その暗号名は「トレイシー」と呼ばれ、その存在も長らく秘密にされてきました.
日本人の国民性、心理、戦術、思想、文化、都市の詳細
兵器工場の詳細、暗号の詳細、機密情報などなど、「トレイシー」機関が
太平洋戦争中に、捕虜となった日本人から情報収集を行なっていたのです.
まさしく戦争とは情報戦であるということを歴史が教えてくれます.
「当時の日本では、陸軍と海軍、および政府との組織の不統一によって
重要問題が共有されることがほとんどなかった」
「当時の日本の情報軽視の体質は、国民に謝った情報を流しても恬として
恥じることがなかった大本営発表の例が象徴的である.
その結果、太平洋戦争中の全体をとおして情報不足から生まれる
『戦略』の失敗を『戦術』で補うのは至難の業となった」
(以上、本文より引用しました)
危惧すべきは、この書で描かれている当時の日本の状況が
単なる歴史の一ページの話ではないのではないかということです.
昨今の日本国内でのさまざまな出来事にかかわる情報公開について
本当に過去の歴史の教訓が活かされているのでしょうか.心配です.
現状打破、閉塞感を打ち破る為にも情報は本当に重要だと思います.
すべからく自分たちの仕事においても、です.
単なる歴史ノンフィクションとしてではなく
いろいろな読み方が出来る本だと思います.
「戦略」と「戦術」については、また改めて考察したいと思います.
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