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人物鑑定法 [iPad]

病院というところも多彩な人間関係があり、いろいろ気を使いますし
なかなか難しいところがあります.

患者さんの治療のためには、当然のことながら、医師一人の力だけでは
どうしようもなく、さまざまな職種の人たちの協力があって初めて
より良い治療に繋がります.

多彩な才能と、個性豊かなキャラのスタッフたちになんとか
モチベーションを上げてもらってより良い結果を得るべく
まとめていくのもチームリーダーたる医師の大切な仕事です.

時に医師の中には、あまりにも個性的すぎて、周囲との
コミュニケーションがうまくとれず、軋轢を生じることがあります.

病院の中では、やはり医師の立場は今でも強いものがあり
意思疎通がうまくいかず、お互いにストレスを抱えることもあります.

放置しておけば、自分の受け持ち患者さんではなくても
スタッフのモチベーションの低下に繋がり、ひいては病棟全体の
仕事の質の低下につながりかねず看過することは出来ません.

治療の指揮をとるのが医師の仕事であるなば
総合的に患者さんの幸せに繋がるべく病棟や職場のモチベーションアップを
通じて環境整備に心を砕くのも、医師としての大切な仕事だと思います.

App Store - 人物鑑定法 ― あの人も、丸見えになる

人物鑑定法.gif

元来人見知りで、社交的な人間ではないのですが
医療の仕事にかかわって、少なからず人物鑑定法のノウハウは
先輩に怒鳴られたり、いろいろな経験を通じて学んできました.

「敵を知り己を知らば百戦危うからず 」の言葉通り
接する人たちの人物像やキャラを良く知ることで、自分の感情も
うまくコントロールすることが出来ます.

職場はすぐには変えられませんし、とりあえずは今ある人間関係を
とにかくも良好に保つ為には、相手が変わるまで待っていたのでは
日が暮れて年を取ってしまってどうしようもなくなります.

相手の性格や考え方は、なかなか変わらないと現状を受け入れた上で
それでも良い人間関係を構築するために、自分が相手に合わせて
交渉方法や接し方を変えれば良いと思います.

おかげさまでといいますか、私も若い頃や研修医の頃に比べますと
随分我慢強くなりましたし、怒りとかイライラの感情も
ある程度はコントロール出来るようになりました.ほんとある程度ですが.

一番大切な人間関係である患者さんとの関係でいえば
医療スタッフが、感情をコントロールできず、ぶち切れてしまっては
結局せっかく病院に来ていただいた患者さんにより良い治療を
受けていただけず、あまり良くない結果になってしまいます.

そんなわけで、人物鑑定法についてこの本で勉強してます.

「ドアの開け閉めでナルシストかどうかわかる」なんて興味深いですね.

どんな人でも、良く見てみると、どこか一つはユニークな所があるものです.
真っ赤な顔で怒っている人を見ても、昔飼っていたワンちゃんに
目元が似ているなとか、そんなことに気付けば、なんとなく微笑ましくなり
自分の感情をコントロール出来ます.最近私はこれです.

それでも一番難しいのは、自分の奥さんの気持ちを読むことかも知れません.
やっぱり(^^)

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ObaQ

病院って医師に限らず、患者さんやスタッフなどなど、人間関係の塊、社会の縮図みたいなところですよね。
 昔、長嶋監督がプレッシャーを楽しめる人間は勝負強いですよ、と言われましたが、人間関係のトラブルでさえ、楽しめる余裕があればいいのに、と思います。それぞれ個性と能力ある人間が真剣に仕事をしていれば、そういうトラブルって起こりうる筈ですよね。
by ObaQ (2012-02-09 11:52) 

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