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世界界を変えた スティーブ・ジョブズ [日記]

先日の12月23日夜に放送されたNHKスペシャル
「世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ」を見てひとしきり
昔のことを思い出してしまいました.

 NHKスペシャル|世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ

私が始めて手にしたMacはMacintosh SE/30でした.

Macintosh Plus、Macintosh SEが登場したころから
Macが欲しくて欲しくて、ずっとあこがれていました.

さまざまな苦労の末にようやく手にしたMacintosh SE/30は
その頃の値段でも60万近くして、若い身には清水の舞台から飛び降りるような
まったく向こう見ずな買い物でありました.

念願のMacが自宅に届いて、わくわくしながら箱を開けて
Macを取り出した時の気持ちや、初めてMacを立ち上げたときの
あの「シャーン」という独特の起動音も、未だに覚えています.

CPUはMotorola MC68030 16GHzで、FPUが68882.
メモリはその当時で2MBを4MBに増設しました(GBではありません).
内蔵ハードディスクは20MBでした(これも20GBではありません).

9インチ白黒内蔵モニターがついた一体型Macでした.

現在のMacBook Airと比べれば、はるかに非力なMacでしたが
その当時では本当に最強のマシンでした.

かたや国内ではNECの98シリーズが主流だった時代です.
その当時の医局で5インチフロッピードライブを2台搭載したNEC98が
かたかたと動いていて、その画面には一太郎が走っていました.

SE/30で、今はあまり知る人もいなくなったハイパーカードを駆使して
仕事関連のスタックを作っていました.

ハイパーカード.gif

ジョブズのMacにかける思いなど、その当時は知るよしもなく
純粋にMacの素晴らしさに魅かれて、以来ずっと使い続けています.

ジョブズが突然アップルを退社しNeXT社を創業した時にも
まだ私にはジョブズの心を理解するほど大人ではありませんでした.

その後、iMacを引っさげて傾きかけたアップルを救うべく颯爽と登場した
ジョブズに歓喜喝采した私ですが、やはり彼の思いを深く理解出来ていませんでした.

人は失って初めてその大切さや、掛け替えの無さに気付かされることが多いです.

ジョブズ氏の亡き後、彼の伝記を読み終えて、改めて彼の偉大さを知りました.

個人的には、私にカテを教えてくれた上司が私の弟子入りをきっかけとして
ヘビーなMacユーザーになったのが、ちょっとうれしくてほろ苦い思い出です.

その上司もジョブズも永遠の時の世界に行ってしまいました.

Macの歴史は、私自身の医師としての修業の歴史と重なる部分があります.

SE/30を使っていた当時は、デジカメもスキャナもなく
もちろんCD-Rなどもなく、カテーテルのほうもデジタルではなく
シネ映写機でフィルムをからからと回して供覧していました.

なんとかカテ画像をMac上でデジタル画像として残せないかと
いろいろ考えていましたが、その当時のテクノロジーでは全然無理でした.

MacPaintなどのドロー系ソフトで、カテ画像を手書きでスケッチを入力して
ファイルメーカーで管理していたことなど、懐かしい思い出です.

その後、Macもテクノロジーも格段の進歩を経て
今やカテ動画の保存も、カテ動画を使ったプレゼンの作成も、Macがあれば
Mac初心者にも簡単に出来てしまいます.

さらには私の子供たちが、Macをテレビのリモコンのように
普通に使いこなしている姿を見るにつけ、コンピューターの世界は
まさしくジョブズが理想とした状況に少しずつ近づいているようです.

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寧夢

私もこの番組を見ていました。
ケータイを持たず、画像を余り使うこともなく、
機械音痴で来ている私でも、再起後のジョブズ氏の変容、
考えさせられました。

こちらのブログを見ていると、心臓とアップルには詳しくなりましたが、
依然、機械音痴のままです・・・。(^_^;)
by 寧夢 (2011-12-25 01:45) 

yangt3

>寧夢さん、コメントありがとうございます.
今さらながらジョブズの生き様を知ることで
自分のこれからの生き方を少し考え込む今日この頃です.
by yangt3 (2011-12-25 11:26) 

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