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V.A.C.ATS治療システム導入のため勉強会 [仕事]

創傷治療の新しいトレンドであるV.A.C.療法を導入するため
院内勉強会が開催されました.

V.A.C.治療については、以前ブログでご紹介しました.
2010年4月に保険適応が認可され、現場での使用が可能になりました.

 1)V.A.C.療法 導入へ
 http://yangt3.blog.so-net.ne.jp/2010-12-03

 2)V.A.C. ATS治療システム | V.A.C.セラピー
 http://www.kcij.com/vac-therapy/units/vac-ats/

今回は、現場の看護師さんやスタッフのために、V.A.C.治療システムを
実際にデモををしてもらいました.

勉強会1.gif

病院の各部署から沢山のスタッフが勉強会にかけつけました.

勉強会2.gif

褥瘡管理や創傷管理は、日々の業務に直接かかわることなので
皆、一生懸命に聞いています.

かぶりつき.gif

こんな具合に、かぶり付きになるくらい熱心なスタッフもいます.
ちなみに当院の外来師長さんです(^.^)

スポンジ.gif

これが創部に充填する専用のV.A.C. グラニューフォームです.
写真では、わかりにくいのですが、網目状に細かい細工がしています.

実験モデル.gif

さっそく人形の褥瘡モデルで実験です.
褥瘡部位にこうしてフォームをあてて吸引をかけるそうです.

マシン.gif

こちらが専用の吸引マシンです.今のところは5kgなので
持ち運びには体力がいりそうです.そのうち軽量化されるでしょうね.

創傷管理のためには、一人の医師だけでなく、各科専門医師の協力、
そして看護師さんを始めとする、それぞれの部署のスタッフの
総合的な協力が必要だと思います.

今回のV.A.C.ATS治療導入をきっかけとして
病院全体がさらにチームとしてまとまっていくのが理想です.

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T-CHIRO

全麻オペ後、詰め所の横の集中管理室で過ごした夜、寝返りが打てない苦痛と、翌日1日立たなかっただけなのに、立ったらふらついて立てないことは驚きでした。
ましてや褥瘡を誘発しやすい長期の寝たきりの状態は健常者にはなかなか理解できない厳しい環境だと実感できた貴重な経験でした。
by T-CHIRO (2011-01-19 17:52) 

yangt3

>T-CHIROさん、コメント、niceありがとうございます.
ベッドでしばらく安静というのは、けっこうつらいです.
御高齢の長期入院の方には、褥瘡は大きな問題なので
この治療で改善するとうれしいです.
by yangt3 (2011-01-19 21:39) 

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