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「孤高のメス」 [コーヒーブレイク]

以前に勤めていた病院のオペ室には、控室にコミックが置いてました.

「ドクターK」とか「メスよ輝け!」などの医学モノがあって
患者の入れ替えとか、ちょっとした待ち時間の間に読んでいました.

「メスよ輝け!」は、若き新進気鋭の外科医の話で
大学とか医局の話とか、けっこうリアルな設定で、けっこう楽しみました.


メスよ輝け 1―外科医・当麻鉄彦 (ヤングジャンプコミックス)

メスよ輝け 1―外科医・当麻鉄彦 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 高山 路爛
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: -



同じ原作者の手によって、「メスよ輝け!」が小説として復活し
題名も「孤高のメス」として、書店に並んだのを
なんだか懐かしく思いながら眺めたのが数年前の事でした.

そして今回、「孤高のメス」が堤 真一さんの主演で
映画化されたとのことで、ちょっと気になっていました.


孤高のメス [DVD]

孤高のメス [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD



1989年の地方の市民病院が舞台になっています.
今よりも大学医局制度が力を持っていた時代の話になります.

1989年というのは、日本で始めて生体部分肝移植が行われた年です.

オペ室のシーンが何度も出てくるのですが
1989年ごろの時代設定は本当にきっちりと描かれていて感心しました.

今のようなディスポーザブルのオペ着ではない布製の術衣だとか
ボトルの点滴だとか、一昔前のオペ室の情景が
本当に臨場感を持って描かれていました.

執刀前の手洗いのシーンなど、本当にきちんとやっていました.

人工呼吸器や、様々な医療機器もちゃんと1989年当時のものが使われていて
研修医の頃や修行時代を思い出しました.

非常に丁寧に作り込まれていて、現場の医療スタッフの目にも
十分に耐えられますし、楽しめるのではないでしょうか.

医療の仕事をするということが、どういうことかを考えることの出来る
良い作品だと思います.

自分の仕事や、自分の職場、そして自分の仲間やスタッフに
誇りと感謝の気持ちを持って仕事をしていきたいものです.

nice!(8)  コメント(4) 

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コメント 4

Bluemoon

孤高のメス観ました(^^)
確かに今では見ない術衣やガラスのボトルがつるされていたりしました。
ワタシが医療の世界に入った時にはディスポのものが多く使われていましたので懐かしいとはいきませんが・・・・・。

by Bluemoon (2011-01-17 19:23) 

yangt3

>Bluemoonさん、コメント、niceありがとうございます.
オペ室ナースの描写も、けっこうリアルだったです(^.^)
by yangt3 (2011-01-17 22:43) 

T-CHIRO

白い巨塔(少し古い?かもですが)以来、なぜかこの関係のドラマ、映画は最近みないのですが、リバイバル?白い巨塔でもかなりリアルでしたよね(本との時代背景の設定が違いますが)。でもやっぱり検査室とか検査器機とか臨検らしき人に興味がいってしまいます(笑)

by T-CHIRO (2011-01-19 09:12) 

yangt3

>T-CHIROさん、コメント、niceありがとうございます.
やっぱり自分と関係あることに目がいきますね.
パソコンがMacだと、ちょっとうれしいです(^.^)
by yangt3 (2011-01-19 21:37) 

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