『「悪」と戦う』がApp Storeに登場しました

高橋源一郎氏の『「悪」と戦う』という作品が App Storeに登場しました．

　iTunes App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 対応 「悪」と戦う
　http://itunes.apple.com/jp/app/id413403599?mt=8



まずは作品の表紙のイラストに目を引かれます．
ヒーローのようにマントを羽織った兄弟の姿が、とても愛おしいです．

プロローグでは、胎教と子供の成長に一喜一憂する父親と
それと対照的な奥さんの姿が描かれます．
なんだかとてもほほ笑ましいです．

主人公のランちゃん（3歳）は、「世界」を救うため、そして
「悪」に捕らわれた１歳の弟を助けるために
悪夢のようなパラレルワールドに飛び込んでいくお話です．

　ーぼくは、ほんとうに、あくとたたかったんだろうか？
　　ぼくは、なにをおいてきたんだろう？わからない。
　　それから、あくって、なんかかなしいね。
　　それから、なんか、あくって、そんなにわるくないきがするんだよ。
　　あくって、ほんとに、あくなのかな……。

地獄巡りのような過酷な冒険の旅を続けながら
主人公ランちゃんが、こんな風につぶやいています．

わざわざカギ括弧で書かれた「悪」とは、いったい何なのか．
正義と悪について、しばし考えさせられます．

先日、手にしたマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』と
合わせて考えると、「悪」と「正義」は、本当に難しいと感じます．

親の立場で、この作品を読むと、子供たちへの愛おしさが
より強くなるような気がします．

いずれランちゃんと同じように、「悪」と戦うであろう
自分の子供たちを、親としてしっかり見守って応援してあげたいと思います．

高橋源一郎氏のその他の作品も、電子書籍になることを願ってます．

コメント 6

以前書いたかもですが、五木さんの本に悪があるから善があるということ。
悪ばかりだと善はわかりません（笑）

そして人間にもだれにも悪があります、でもそれを見れるようになると人間味が出てくるそうです。意外とこれに苦しんでいる人は多いです。
by T-CHIRO (2011-01-16 15:20) 

>T-CHIROさん、コメント、niceありがとうございます．
善悪の話は本当に難しいと思います．
いろいろと判断に苦しむことばかりです．
by yangt3 (2011-01-16 16:12) 

お疲れ様です。
表紙のイラストとってもかわいいです（＾＾）
娘もいつかぶち当たる『悪』があるんだなぁと考えました。
読んでみたいです。




by Bluemoon (2011-01-16 17:38) 

yangt3先生、こんばんは。
「人間の内面には二つの心が備わっている」と聞きますが善と悪も
それに？似たようなものなのでしょうか？
只、（犬、猫、小鳥、小動物）にはそのような思いは無いですが
如いて言えば・・・
わざと足をひきずる犬ちゃんもたまに見かけますね。
飼い主さんに何かしてもらいたい時、
何か同情的な口調で犬ちゃんに話しかけた時、
以前に、前足をいたわってもらってその心地良さをもう一度
味わいたい時などは心の中で似た様な事を
考えているのかもしれませんね～＾　＾
記事の内容と関係なくてごめんなさい。
by レン (2011-01-17 00:19) 

>Bluemoonさん、コメント、niceありがとうございます．
ぜひ読んでみてください！
by yangt3 (2011-01-17 09:41) 

>レンさん、コメントありがとうございます．
動物の場合は、人間のような余分なしがらみがない分
より自分の感情に素直に行動するのでしょうね．
時として人にも必要なことかもしれません．
by yangt3 (2011-01-17 09:44)