ミイラとCT検査 [コーヒーブレイク]
ミイラと聞くと、過去のいろいろな映画を思い出しますが
さしあたり最近の映画では「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」が
わくわくどきどきで面白かったです.
この映画では古代遺跡から発掘された皇帝のミイラが2000有余年の時を超えて
現代によみがえり、同時によみがえったミイラたちを引き連れて
世界征服の野望を果たそうとします.
ミイラとミイラの入り乱れての戦いがこの映画の見せ場で
CGとわかっていても、ずいぶんと印象に残りました.
子供の頃からミイラについての話には興味を持ってしまいます(^.^)
だからこんな記事も当然のことながら気になります.
古代のミイラにも動脈硬化、米・エジプト研究結果
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2665656/4931272?blog=sonet
(記事より引用)ー【11月19日 AFP】
心臓発作や脳卒中につながる動脈硬化は現代人に特有のものではなく、
古代エジプトのファラオたちも心臓病に苦しんでいた――.
米カリフォルニア大学アーバイン校などが、18日の「米国医師会誌(JAMA)」に
研究結果を発表した.
同大のグレゴリー・トーマス教授(心臓病学)によると、
現代病とされるアテローム性動脈硬化症は、
今昔の生活習慣の違いにもかかわらず、約3000年前の古代エジプトにおいても
社会経済的な地位が高い人々の間で一般的だったことが明らかになった.
この発見から「アテローム性動脈硬化症を完全に理解するには、
現在のリスク要因にとらわれずに考える必要があるかもしれない」と
同教授は話している.
米・エジプトの心臓医チームは、エジプト学者やミイラ研究の専門家らとともに、
カイロのエジプト考古学博物館から20体のミイラを選び、
CTスキャンを行って心臓血管系を詳細に調査した.
すると心臓と動脈が判別できたミイラ16体のうち9体で、
動脈石灰化がみられた.
動脈石灰化の痕跡は、動脈の内部および動脈があったはずの場所で確認された.
なかには、最大6本の動脈が石灰化しているミイラもあった.
(後略、詳細は記事をご覧になってください)
ミイラのCT解析なんて、ちょっとわくわくどきどきする話ですね.
有る意味究極のオートプシーイメージングですね.
(オートプシーイメージング;AIと呼ばれ死亡時画像診断と訳される)
私たち循環器医にとってなじみの深い動脈硬化が
ミイラにも存在するという話は、とても刺激的です.
神秘的なミイラが、イマジネーションの中で、動脈硬化やさまざまな病気にかかりながらも
生活していた時の姿がよみがえるようです.
最近の医学、科学技術の進歩がこうした神秘的な世界に
新たな光が当てられて、さらに新しい知見が積み重ねられていく様子は
現代に生きる私たちのささやかな楽しみになりそうですね.
さしあたり最近の映画では「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」が
わくわくどきどきで面白かったです.
この映画では古代遺跡から発掘された皇帝のミイラが2000有余年の時を超えて
現代によみがえり、同時によみがえったミイラたちを引き連れて
世界征服の野望を果たそうとします.
ミイラとミイラの入り乱れての戦いがこの映画の見せ場で
CGとわかっていても、ずいぶんと印象に残りました.
子供の頃からミイラについての話には興味を持ってしまいます(^.^)
だからこんな記事も当然のことながら気になります.
古代のミイラにも動脈硬化、米・エジプト研究結果
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2665656/4931272?blog=sonet
(記事より引用)ー【11月19日 AFP】
心臓発作や脳卒中につながる動脈硬化は現代人に特有のものではなく、
古代エジプトのファラオたちも心臓病に苦しんでいた――.
米カリフォルニア大学アーバイン校などが、18日の「米国医師会誌(JAMA)」に
研究結果を発表した.
同大のグレゴリー・トーマス教授(心臓病学)によると、
現代病とされるアテローム性動脈硬化症は、
今昔の生活習慣の違いにもかかわらず、約3000年前の古代エジプトにおいても
社会経済的な地位が高い人々の間で一般的だったことが明らかになった.
この発見から「アテローム性動脈硬化症を完全に理解するには、
現在のリスク要因にとらわれずに考える必要があるかもしれない」と
同教授は話している.
米・エジプトの心臓医チームは、エジプト学者やミイラ研究の専門家らとともに、
カイロのエジプト考古学博物館から20体のミイラを選び、
CTスキャンを行って心臓血管系を詳細に調査した.
すると心臓と動脈が判別できたミイラ16体のうち9体で、
動脈石灰化がみられた.
動脈石灰化の痕跡は、動脈の内部および動脈があったはずの場所で確認された.
なかには、最大6本の動脈が石灰化しているミイラもあった.
(後略、詳細は記事をご覧になってください)
ミイラのCT解析なんて、ちょっとわくわくどきどきする話ですね.
有る意味究極のオートプシーイメージングですね.
(オートプシーイメージング;AIと呼ばれ死亡時画像診断と訳される)
私たち循環器医にとってなじみの深い動脈硬化が
ミイラにも存在するという話は、とても刺激的です.
神秘的なミイラが、イマジネーションの中で、動脈硬化やさまざまな病気にかかりながらも
生活していた時の姿がよみがえるようです.
最近の医学、科学技術の進歩がこうした神秘的な世界に
新たな光が当てられて、さらに新しい知見が積み重ねられていく様子は
現代に生きる私たちのささやかな楽しみになりそうですね.
古代のエジプトの人が動脈硬化というのは意外です。
昔は歴史を勉強するのは大嫌い!でしたが、最近は歴史を読んでいると日本のこと、世界の今の状況がわかって少し楽しいと思うこのごろです。
by T-CHIRO (2009-11-26 14:27)
>amezariさん、niceありがとうございます.
by yangt3 (2009-11-27 09:34)
>Kimさん、niceありがとうございます.
by yangt3 (2009-11-27 09:34)
>T-CHIROさん、コメント、niceありがとうございます.
「最近の若いものは..」という言葉も
昔からあるように、以外に古代の暮らしも
今と変わらない部分があるのですね.
by yangt3 (2009-11-27 09:35)