最後の医者は桜を見上げて君を想う [日記]
北杜夫先生や渡辺淳一先生の初期の医療を扱った作品を
読みつつ医師となった私の世代には、久しぶりに
読みごたえのある医療小説でした.
個人的な感想ですが、手塚治虫先生のかの有名な作品
「ブラックジャック」へのオマージュを感じます.
ブラックジャックに登場するかのキリコを覚えてますか.
恩師 本間丈太郎が最後の時に弟子であり自らの患者でもある
ブラックジャックに向けた最後の言葉.
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて
おこがましいとは思わんかね」
この世のあらゆる病気が医学で全て完治出来ることを
目指して医療者は頑張っています.
いまだ不完全な医療の中で、大きな困難にあって
医療者も患者もどう考えるべきなのか.考えさせられます.
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