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増山超能力師事務所 [日記]


増山超能力師事務所 (文春文庫)

増山超能力師事務所 (文春文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/05/10
  • メディア: 文庫



バビル2世に超人ロックなどなど、昔の子供たちには
超能力者といえばヒーローと同じ意味合いでかっこう良かった.

私の元同僚外科医先生にいたっては、バビル2世の替え歌を
作ってしまうぐらいでした.

でも超能力を始め、人にはない力を持つということが
幸せに直結するとは限りません.

かの超人ロックも、超能力を持つが故に、周囲の人達からは
避けられ遠ざけられ、理解されることもなく孤独です.

現実の世界でも、ユリゲラーが超能力者として登場して
一時は世間をにぎわしたものの、その後はまがい物扱いです.

この作品では、もし日本で超能力が事業認定されたら...
というお話が描かれています.

他の専門職種と同様に、超能力も国家認定資格となったら
超能力者の暮らしはどのようなものになるか、です.

SFのようなヒーローにはなりえず、普通の市民と同じように
苦悩や葛藤を抱える過ごす日々.

この時代にあって、特別な能力を持つということは
より一層、孤独にならざるを得ないのかもしれません.

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