貧困世代 [日記]
貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち (講談社現代新書)
- 作者: 藤田 孝典
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/16
- メディア: 新書
今の若い世代は、この国の社会構造や雇用環境のために
自らの希望や夢を叶える活力を持ちながらも、それを
生かせずにもがいている、貧困世代であるというのが
この本テーマです.
前作の「下流老人」で高齢者の問題が取り上げられましたが
この本では一転して若者世代の問題を真っ向から取り上げています.
学生の皆さんがブラックバイトで学ぶ時間がない悲劇.
就職しても正規雇用の枠が少ないばかりか、奨学金問題で
生活の質を上げることが出来ない現状、などです.
人は自分の経験で物事を判断しがちですが、今の時代は
すごい勢いで社会構造が変わっているため、過去ののどかな
経験は、もはや役に立たないと書かれています.
若者世代と高齢者世代の苦労が、この社会構造を変えることでしか
報われることがないことがわかります.
自分自身が高齢者になった時に、自分だけでなく、世代間格差を超え
若者世代も等しくより良い生活を過ごし、自分の夢や希望を
叶える社会になるために、何をするべきか、何を考えるべきか
多くの人が共有する問題としてとらえることが必要と知りました.
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