すべてを任せるということ. [日記]
あのドン・キホーテ創業者 安田隆夫氏の波乱万丈の半生記です.
大学を卒業したものの、就職した会社があえなく倒産.
麻雀や日雇い仕事で、肉体を酷使しつつ生き延びた先に
29歳の時に伝説のディスカウントショップ「泥棒市場」を開きます.
素人同然で始めた、コネもなにもない店がすぐにうまくいくはずもなく
商品はうれず、仕入れ先にはひどい目にあわされる苦難の日々....
ドン・キホーテ一号店開店に至までの著者の苦労話が
冒険小説のように面白く興味深いです.
「現場にすべて権限を委譲」もすごいです.
現場のことは本当に全て現場に任せるという思い切りの良さ.
ドンキの株式公開にあたり、著者が定めた御法度5箇条.
「公私混同の禁止」、「役得の禁止」、「不作為の禁止」
「情実の禁止」「中傷の禁止」もまた素晴らしいです.
安田氏と同じことをやったからといって、うまくいくとは
限りませんが、困難に直面した際の行動原理
「逆張り」、常識とは逆の視点を持ち突き詰めるという
方法論は、けっこう参考になります.
情実、役得、中傷、公私混同でがんじがらめの組織のなかで
生きる勇気をもらえる一冊です.
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