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循環器エクスパートミーティング in 岐阜 [学会、研究会、研修]

平成26年4月11日(金曜日)の夜は、岐阜市内で開催された
岐阜エクスパートミーティングに参加してきました.

私の住む可児市から岐阜市までは朝夕の通勤の時間ともなれば
1時間半近くかかってしまいますので、けっこうな距離なんです.

可児市も岐阜県なのですが、岐阜市に出かけるための公共機関のアクセスは
ちょっと不便で、むしろ一度、名古屋駅に出て名古屋から岐阜にいったほうが
遠回りのようだけど、実は早かったりするので、なんだか悲しいです.

そんなわけでせっかくの研究会に遅刻しないように、交通状況も加味して
十分に余裕を持って会場に出かけました.この年になって学生時代よりも
はるかに勤勉になっている自分がおかしいです.

岐阜1.gif

さて当日のエクスパートミーティングでは、特別講演が2題行われました.
最初は朝日大学村上記念病院消化器内科教授 加藤 隆弘先生から
「薬剤起因性消化管粘膜障害の現状と治療戦略」についてのお話でした.

具体的には循環器科医師にとっては必須の抗血小板薬の投与による
消化性潰瘍の予防や諸花冠粘膜障害の治療を具体的にどうすれば良いか
消化器内科医の立場から、アドバイスをいただきました.

加藤先生は循環器科のスタンスにも非常にご理解があり感銘を受けました.

研修医の頃に消化器を回っていた頃に読んだ中村恭一先生の「胃がんの構造」
という本のお話も出て、ちょっと懐かしかったです.

岐阜2.gif

2番目の特別講演は日本大学医学部心臓血管・呼吸器・総合外科学分野
講師 瀬在 明先生からのお話でありました.

「心疾患治療のおけるRAASの重要性〜心保護、腎保護をいかに行うか〜」
このタイトルで現場でのきめ細やかな患者さんへの診療の積み重ねから
生み出された素晴らしい研究成果についてお聞きしました.

レニン・アンギオテンシン系やアルドステロンの話は循環器科内科医師にとっては
聞きなれた話なのですが、瀬在先生は、心臓手術の豊富な経験と術後管理の経験から
私たちにとっても非常に新しい斬新な観点から、薬剤による臓器保護の方法を
ご提示していただきました.

具体的にはハンプという薬剤の臓器保護薬としての新たな局面についてです.
こうした臓器保護の観点で薬剤を使いこなしていくためには、瀬在先生のような
努力と高いモチベーションと、そして日本人としての勤勉さが重要だと感じました.

今回はさらに瀬在先生からは、日本における心臓移植や人工心肺の実際についても
教えていただき、とても勉強になりました.

そしてなによりも個々のお話以上に、瀬在先生の仕事にかける情熱を
間近で見せていただいたことが、今回の研究会の一番の収穫でした.

循環器科と消化器内科医と心臓外科医が協力して共に戦えば
さらにより良い治療に繋がるのだと思います.

岐阜3.gif

座長の労を取られた岐阜大学循環病態学臨床教授 西垣先生 お疲れさまでした.

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