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第49回東海インターベンション [学会、研究会、研修]

平成24年3月24日(土曜日)名古屋の栄ガスビルにて開催の
第49回東海インターベンションに参加してきました.

東海地区の循環器の先生方が年に2回集まって開催される
伝統ある研究会で今回で49回目です.

東海1.gif

冠動脈インターベンションと末梢血管インターベンションにつき
地元の先生が症例を持ち寄って発表されました.

地元開催の研究会ということで、より現場に則した発表内容となっており
議論も活発で、時に厳しいこともありますが、とても勉強になります.

今回もFFRに関する発表があり参考になりました.
冠動脈の最大Hyperemiaを得る為にATP投与量をどれくらい上げるか.
末梢動脈病変のFFRの評価はどうするか、うーん参考になります.

末梢動脈病変のFFRには塩酸パパベリンが使用されています.
具体的な投与方法や投与量など教えて頂きました.
これからのエビデンスの蓄積と研究成果が楽しみです.

腹部大動脈瘤ステントグラフトにおける accessory renal arteryの
重要性についても学びました.

非常に重篤な厳しい症例の発表を拝聴すると、いつも本当に感心させられます.
緊急時の適切な判断や処置が良い結果に繋がるわけで
症例報告として発表していただいて本当に感謝で一杯です.

内頚動脈ステントの血管内視鏡像も今回はじめて見せて頂きました.

末梢動脈病変の治療については、それぞれの施設で
困難な病変の治療にいろいろな工夫を凝らされており参考になりました.

東海2.gif

さて今回の東海インターベンションの目玉は
ご高名な時計台記念病院の浦澤一史先生の特別講演でした.

「閉塞性動脈硬化症治療の最前線」という演題で
豊富な治療経験を元に、いろいろな治療の巧みの技をご披露頂きました.

特に今回は「CTO病変」「血栓性病変」「石灰化病変」などの
治療困難な状況における具体的なテクニックを教えて頂きました.

冠動脈治療におけるレトログレードアプローチのごとく
末梢動脈治療における治療技術の進歩もすごいです.

諸外国で使用されている新しいデバイスが
まだ国内では使えない現状の中でも、浦澤先生は、常に新しい発想で
より困難な症例の治療の向上をめざしていらっしゃいます.

特別講演でもその治療技術一端を披露していただきました.
明日からの私たちの治療にも役立ってくれそうです.

今回の浦澤先生の閉塞性動脈硬化症の講演はとても勉強になりました.
エクスパートの先生のお話は目からうろこのことが多いです.

「突発的事態に際しても、あわてることなく対処する冷静さが必要である」
技術的なことだけでなく閉塞性動脈硬化症(PAD)治療における
医師としての心構えも教えて頂きました.

治療テクニックだけでなく治療への、あふれるような情熱と熱意こそ
末梢血管治療にかかわる私たちが身に付けるべきものだと知りました.

浦澤先生のブログでも、引き続き勉強させて頂きたいと思います.

 社会医療法人 社団 カレスサッポロ 時計台記念病院 循環器センター

東海3.gif

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