東濃不整脈講演会 〜山下先生と出会う〜 [学会、研究会、研修]
11月17日(木曜日)夜は地元のセラミックパークMINOで開催された
東濃不整脈研究会に参加してきました.
今回は業務の関係で、いつものカテ室スタッフは留守番となり
代わりに心臓リハビリチームが多数参加いたしました.
私も含めて総員8名の参加ということで改めて当院コメディカルの
動員力の素晴らしさに感謝と感動です.
今回の講演はご高名な心臓血管研究所所長・病院長である
山下 武志先生です.
山下先生の心房細動に関する御著作を購入して拝読したばかりで
直接ご本人から詳しいお話を聞けるという素晴らしい機会でした.
講演は、この本と同様に、不整脈の講演なのに心電図がいっさい登場しない
とてもわかりやすく論理的で明快な内容でした.
まさに Keep It Simple!でした.
「心房細動に出会ったら」という本の内容をベースにして
さらに現状での実戦的な内容を教えていただきました.
具体的には臨床に登場してなにかと話題の多い
プラザキサの使い方についてです.
プラザキサは腎機能障害のある患者さんには使用しないことが基本ですが
さらには山下先生のご経験からコツをご教示いただきました.
・75歳以上の高齢者(特に女性)にはプラザキサは使わずに
これまで通りワーファリンを使用する.
・75歳以下で腎障害がない症例がプラザキサの良い適応となる.
・女性はクレアチニン1.0、男性はクレアチニン1.3を上限として
それ以上の腎障害にはプラザキサを使用しない.
・プラザキサの投与量としては110mg x 2/日で十分であり
150mg x 2/日を処方する時には出血合併症に注意する.
・プラザキサ投与開始の最初の1〜2ヶ月は2週間ごとにaPTTとHbを
チェックすることが推奨される.aPTT上昇およびHb低下があれば
プラザキサ中止し、ワーファリンに切り替える.
・基本的には高齢者にはワーファリンを使用する.
・人工透析患者さんの心房細動にはプラザキサもワーファリンも投与しない.
山下先生の御著作にもまだ書かれてないアップデートで実際的な
プラザキサの安全な使い方ということで本当に勉強になりました.
心臓血管研究所というまさに不整脈の聖地というべき専門病院の
ご経験に裏付けられたお話は本当に素晴らしかったです.
超高齢者や腎不全も含めたリアルワールドの世界では
現状ではまだワーファリン処方を主流として使わざるを得ないとのことです.
今後、順次現場に投入予定のXa阻害剤の具体的な使用方法についても
また山下先生から教えていただきたいと思います.まだ先の話ですが.
実は山下先生の御著作をふところに忍ばせて
あわよくば山下先生のサインをいただこうと目論んだのですが
お忙しい山下先生は御講演が終わると、あっという間にタクシーで
帰ってしまわれたのでした.残念.
最近、子供たちには「勉強しなさい」とか「ちゃんと発表しなさい」とか
親として言っているので、私もこうした講演では
自分に一つのノルマを課しています.
「必ず一つは質問する」というのがそのノルマです.
今回も私の初歩的な質問を山下先生に懇切丁寧にお答え頂いて感激しました.
これから年末まで毎週、研究会や講演会、学会の予定が続いています.
病院スタッフにも子供にも手本となるように、きっちり勉強続けたいと思います.
東濃不整脈研究会に参加してきました.
今回は業務の関係で、いつものカテ室スタッフは留守番となり
代わりに心臓リハビリチームが多数参加いたしました.
私も含めて総員8名の参加ということで改めて当院コメディカルの
動員力の素晴らしさに感謝と感動です.
今回の講演はご高名な心臓血管研究所所長・病院長である
山下 武志先生です.
山下先生の心房細動に関する御著作を購入して拝読したばかりで
直接ご本人から詳しいお話を聞けるという素晴らしい機会でした.
講演は、この本と同様に、不整脈の講演なのに心電図がいっさい登場しない
とてもわかりやすく論理的で明快な内容でした.
まさに Keep It Simple!でした.
「心房細動に出会ったら」という本の内容をベースにして
さらに現状での実戦的な内容を教えていただきました.
具体的には臨床に登場してなにかと話題の多い
プラザキサの使い方についてです.
プラザキサは腎機能障害のある患者さんには使用しないことが基本ですが
さらには山下先生のご経験からコツをご教示いただきました.
・75歳以上の高齢者(特に女性)にはプラザキサは使わずに
これまで通りワーファリンを使用する.
・75歳以下で腎障害がない症例がプラザキサの良い適応となる.
・女性はクレアチニン1.0、男性はクレアチニン1.3を上限として
それ以上の腎障害にはプラザキサを使用しない.
・プラザキサの投与量としては110mg x 2/日で十分であり
150mg x 2/日を処方する時には出血合併症に注意する.
・プラザキサ投与開始の最初の1〜2ヶ月は2週間ごとにaPTTとHbを
チェックすることが推奨される.aPTT上昇およびHb低下があれば
プラザキサ中止し、ワーファリンに切り替える.
・基本的には高齢者にはワーファリンを使用する.
・人工透析患者さんの心房細動にはプラザキサもワーファリンも投与しない.
山下先生の御著作にもまだ書かれてないアップデートで実際的な
プラザキサの安全な使い方ということで本当に勉強になりました.
心臓血管研究所というまさに不整脈の聖地というべき専門病院の
ご経験に裏付けられたお話は本当に素晴らしかったです.
超高齢者や腎不全も含めたリアルワールドの世界では
現状ではまだワーファリン処方を主流として使わざるを得ないとのことです.
今後、順次現場に投入予定のXa阻害剤の具体的な使用方法についても
また山下先生から教えていただきたいと思います.まだ先の話ですが.
実は山下先生の御著作をふところに忍ばせて
あわよくば山下先生のサインをいただこうと目論んだのですが
お忙しい山下先生は御講演が終わると、あっという間にタクシーで
帰ってしまわれたのでした.残念.
最近、子供たちには「勉強しなさい」とか「ちゃんと発表しなさい」とか
親として言っているので、私もこうした講演では
自分に一つのノルマを課しています.
「必ず一つは質問する」というのがそのノルマです.
今回も私の初歩的な質問を山下先生に懇切丁寧にお答え頂いて感激しました.
これから年末まで毎週、研究会や講演会、学会の予定が続いています.
病院スタッフにも子供にも手本となるように、きっちり勉強続けたいと思います.
ワタシも読ませてもらいました(^^)
キャ~本物ですねぇ!!エエですね。
by Bluemoon (2011-11-20 16:42)