SSブログ

内部被曝の真実 [好きな本]

平成23年7月27日011年7月27日 (水) の衆議院厚生労働委員会で
参考人として「放射線の健康への影響」について話された
児玉龍彦先生の発表がYouTubeで紹介されるや
その勇気ある発言に、様々な人達から注目と絶賛を集めていました.

児玉先生は 東京大学先端科学技術研究センター教授および
東京大学アイソトープ総合センター長を務められている方です.

 2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦 - YouTube

今回その国会発表を骨子として児玉先生の御著作が出版されました.


内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

  • 作者: 児玉龍彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/09/08
  • メディア: 新書



改めて児玉先生の言葉を文章で読み解く事によって
原発事故による「内部被曝」の問題を自分の中で整理して
理解し行動するための一助になりそうです.

さらにこの書には「私はなぜ国会にいったか」という章がもうけられ
国会出席の経緯とその心情について書かれています.
 
 危険なことがあったら、これは本当に危険だから
 苦労があっても何でもやっていこうと国民に伝えるのが
 専門家です.
 みんあが専門家に聞きたいことは、何も政治家みたいに
 折り合いをつける事じゃない.
 危険を危険だとはっきり言うのが専門家です.
 
この書に書かれている児玉先生の言葉です.

 「人が汚したものを人がきれいにできないわけがない」
 そのために全力をつくすのがわれわれ科学者の責任である.

「人が汚したものを人がきれいにする」ために
私たち一人一人が何をしなければならないか、この本が
考える道筋を教えてくれると思います.

余談ですが、児玉先生はもともと我々循環器医師にもなじみの深い
血管と神経の老化のスカベンジャー理論を研究されていました.

1990年に「ネイチャー」の表紙をかざった児玉先生の
スカベンジャー受容体の研究の原著論文は、私も実際に手に取って
わからないながらも読ませていただいて日本人の手による素晴らしい業績に
非常に感銘を受けた事を思い出します.

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。