Advisa MRI

一般的には、ペースメーカー植込みされた患者さんに対しての
MRI検査は禁忌とされてきました．

その一方で、日本のMRI検査装置の普及台数は世界一だそうで
CT検査と同じようにMRI検査も一般的な検査となっている現状があります．

脳外科、整形外科だけでなく、循環器科領域でもその他の診療科でも
MRI検査が必要な検査として行われれています．

平均寿命や高齢化などを考えると、MRI検査の重要性はますます高まるでしょう．

これまではペースメーカー患者さんではMRI検査が出来なかったため
その他の検査で代用して診療してきました．

今回、条件付きですが、国内初のMRI対応ペーシングシステムが登場しました．
それがこのメドトロニック社のAdvisa MRIです．



ペースメーカー本体だけでなく、植え込む心室、心房リードもMRI対応となり
専用デバイスが同時に開発されたそうです．





このMRI対応ペーシングシステムは10年以上におよぶ開発期間を経て
誕生となったそうです．

欧米ではすでに臨床応用されて5万台以上のペースメーカーが
使用されているということです．

現時点ではあくまで条件付きということで、MRI対応ペースメーカーの植込み
およびMRI検査の施行にあたっては、専門医療機関での専門医師の診療と
判断が必要になります．

ペースメーカーはその小さな本体に様々な最新のテクノロジーが
存分に詰め込まれており、メーカーさんの努力により着実に進歩を続けています．
今後のこの領域の進歩が本当に楽しみです．