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私の頭脳の鍛え方 [好きな本]

大げさなタイトルですが、大学卒業して現場で仕事をしていると
仕事の段取りとか人間関係の根回しとか、そんな現実的なところは
しっかり身に付くのですが、学生のころのような熱意でもって
どっぷりと読書をする機会はずいぶんと減ってしまいました.

 ぼくらの頭脳の鍛え方

僕らの頭脳.gif

立花 隆  佐藤 優 著 

「地の巨人」と「地の怪物」といわれるお二人が
古典の読み方か、仕事術からインテリジェンス、戦争論まで
21世紀の知性の磨き方を徹底的に対談し
帯の文章によれば「空前絶後のブックガイド」を作ったものです.

お二人が必読の教養書として400冊をあげておられるのですが
その中身をみると、一部は読んだ本もあるのdすが
ほとんど未読の書物ばかりです.

医学部での勉強では、お二人のあげておられる必読教養書に
目を通すことはできなかったようです.

面白いのは医学書関係として基礎医学関係では
「二重らせん」(私は読みました)
「細胞の分子生物学」(アメリカでは文系、理系とわず学生必読だそうです)
があげられていることです.

さらには
「ガイトン生理学」(医学部教養時代に私も勉強しました)
「ネッター解剖学アトラス」(私はグレイ解剖学で勉強しました)
という2冊があげられていました.

知の巨人と呼ばれる方が、こうした純粋理系の本も
網羅して勉強しておられることにちょっとびっくりいたしました.

立花氏によれば、人間を真に知るためには、まず人間肉体のメカニズムも
知らなければならないから、ということだそうです.

解剖学、生理学のみならず心理学の本もあります.
「ユング自伝」
「原型と象徴の事典」の2冊です.

お二人の膨大な読書量、勉強量には驚かされます.

ちなみに立花 隆さんの現在の蔵書量は、約三万五千冊だとか!
毎月の書籍購入のため多いときでは50万円ほども投資されるそうです!

頭脳を鍛えるためには、時間と資金をどれだけ自分につぎ込むかなんですね.

立花氏によれば、こうした教養書を読むというのは
「知識を得るための情報獲得mの技術というか、必要な基礎を身に付けるため」
ということになるそうです.
「21世紀はインターネット時代でもあるが、ネットで最低限の情報にたどり着き
 わかるためには、評価が定まった基礎的な本をまず読んでおかなければならない.
 そうでないと、そもそも検索エンジンにどういうキーワードをいれていいか
 わからないから」

そのための基礎的な勉強なんですね.

どんな本を選択するか、どんな勉強を、どんな修業をしていくかに
その人の個性や生き方が反映されるのでしょうね.

地方で少数精鋭で働く循環器医師にとっての私なりの勉強は
できるだけ学会やライブに出かけていって、
実際的な知識と技術を吸収することです.

10月30日より札幌ライブに出かけます.

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コメント 2

ふりーだむ

最近、読みやすい本に逃避している自分。
出張の行き帰りとなると、どうしても。
たまには、ガツンと脳にインパクトのあるものを。
by ふりーだむ (2009-10-29 16:14) 

yangt3

>ふりーだむさん、コメントありがとうございます.
私も最近ライトノベルや軽い読み物に逃避してしまいがちです.
常に読み物でも挑戦を続けなければと思います.
by yangt3 (2009-10-29 20:11) 

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